本多時生

まず必要なことは、「死」という現実を受け入れることです。死をイヤがったり恐れたりしている間は、冷静な考えも幸せ志向の考えも難しいのです。 「人は誰でも死ぬ」ということは変えようのないことです。現実を受け入れることは、幸せに生きる基本です。現実を嘆いたり、人のせいにしているだけでは、自ら幸せになることはできません。 「受け入れる」ことは、現実にあることを「ある」と認めることです。事実や存在を認めるのです。受け入れることで少しは気分がラクになります。そしてその先が考えられるようになります。 「受け入れる」と「あきらめる」は違います。現実を認めて「私にはどうしようもない」と考えてしまえば「あきらめ」になります。そこから前向きに考える方向性を持てることが「受け入れる」ことです。